第6話 「ここは 食堂?」
やっぱり その日の夜から がぶはち家族 は毎日 やって来ます。

平均1日3回。 つまり3食 食べに来てるって事です。
完全に 我が家のベランダは食卓と化しています(悲)。 しかし 本当に毎日なんですよ!
窓を開けると 草むらバサバサッ! ダダダダー! 「めし〜 めし〜」 を 1日3セット。
一度 到着前に窓を閉めみた。 どうなるのかね。 案外簡単に引き返したりして。

バタン!!!  体当たりです。

バタン!!!  また 体当たりかな。

おや 静かになりました。

「ちょっと 意地悪だったかなぁ」と思いつつ 横を見るとカーテンに奇妙な影。
カーテンを開けるとそこには 地上1.5メートルに浮かぶ 猫。
本気でビックリしました。
皆さん 知ってますか? 猫って網戸を登るんです。
チビッコの茶トラが 網戸の目に爪を引っ掛けて 登っていたのでした。
他の3匹は下から「ミャー ミャー」と応援しています。
がぶはち は ご飯皿を眺めています。
茶トラは 網戸+窓越しに 僕を見つめ 「ご飯 下さい。」って言っていた。
そんな決死(かどうかは知らんけど)のアピールに負けちゃいました。

さて 献立ですが 初遭遇翌日に子猫用のキャットフードを試しで買ってみたところ
チビッコ達に えらく評判が良くって 結局それ毎日食べてます。
がぶはち も文句言わないで一緒に食べてるから 献立は毎日毎食 同じ!
逆に 好き嫌いして 「もう飽きたよ。ぷいっ!」 とかしてくれりゃ
喜んで終了とさせていただくのだが 一向にその気配はなく いつも完食。
そんな訳で 毎日これだけのご飯を食べているのだから
すっかり チビッコ達は大きくなりました。 もう立派な子猫です。
がぶはち も 彼女らしく良い感じにダルダルです。
と まぁ仲良くやっているように思えるでしょうが
大きくなって増えているのは 体重だけではないんですよ。
そう! 食費!!!
もの凄く 増えました。 気持ちは 【大増税】 ってな感じ。
がぶはち だけでも大食漢でちょっと困っていたのに プラス4匹だよ。
2匹で がぶはち1匹分 と考えると 計3匹の がぶはち かよ〜。
そりゃ〜 こっちの食事も寂しくなるってもんです(悲)。
いくら 近所の安売りスーパーでキャットフード買っているとはいっても
缶詰タイプなので これが結構 ばかにならない。
その結果が 僕の食費への跳ね返りって訳で・・・。

ある日 猫を飼っている人に聞いてみたところ
「それくらいの子猫だったら ドライフードでも良いんじゃないの。子猫用も沢山あるよ。」と
とても ありがたいアドバイスを頂き 早速 安売りスーパーへ。
わー♪ 相対的に缶詰より安いし 何より 量が多いぞ!  「イヤッホ〜」
内容量が3kgとかも売ってる(狂喜乱舞)。
しかし この3kgは まだ子猫たちには ちょっと早いらしいので 別の2kgのを購入。
それでも 今までに比べたら と〜っても安いのでビックリしました。
これで 少しは逼迫した家計から立ち直れるね。 今後は3kgっていう最終兵器もあるし。
今までみたいに 喜んで食べてくれれば良いけどなぁ。
なーんて ウハウハ としていたのだが 何か引っかかる。

あ。 俺 <食堂のおやじ> になってないか? どうする俺?


ちなみに 網戸に登った子猫の茶トラは なんと女の子 でした。

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第7話 「また 命名しました!」
【ベランダ食堂】が相当居心地 良いらしく 1日の殆どを 
ゴロゴロしたり ダルダルしたり 遊んだりして ここで過ごしている がぶはち家族。
お腹が空く → アピールする(叫ぶ・網戸ダイブ等) → ご飯出てくる → 寝る or ダルダル
ってな感じで 理想的な繰り返しの生活スタイルをしているのだから 快適なのは当たり前だ。
最近では ちょっと甘やかしすぎてるような気もしてきた。
そう 「可愛い」 だけではダメなのだ!!!
しかーし 子猫達の <完全信用の眼差し> で見られると 非情心も萎えてしまい
今日も せっせと ご飯を運んでいる。
2kgから 3kgのドライフードに変わって 更に食費も抑えられるようになったのも大きい。
・・・と言うのは 言い訳かなぁ?

チビッコから子猫に成長した今 性格や体格の違いが顕著に現れ始めた。
そろそろ ちゃんとした名前を付けてあげないとね。
以前にも紹介しましたが 子猫4匹は いわゆる茶トラ。
一般的な<茶トラ>が2匹と 顔・お腹・手足が白い<白茶トラ>2匹。
それぞれに 男の子・女の子 がいます。

@ 4匹の中で一番体が大きく 喧嘩も強い。 
   チビッコ時にベランダの柵から落ちて ブロックに顔から突っ込んだ事があり
   今でも 鼻の頭が擦り剥いた感じになっている やんちゃ?な男の子。
   『 はなぶー 』 (長男と認定・茶トラ)

A 猫だから当然とはいえども驚異的な体の柔らかさを持っている。 好奇心の塊。 
   はなぶー の次に体が大きく 顔も大きい 食欲旺盛な女の子。
   例の 網戸に登った アクロバチックな芸風(笑)の子猫です。
   『 ちゃとぶー 』 (長女と認定・茶トラ)

B 丸い顔で いつもニコニコ。 体は少し小さいけど 何でも要領良く頑張っている。
   いつも はなぶー に くっついていて 雄猫とは何ぞや を学んでいる 男の子。
   性格は一番優しく ご飯を取られても 怒らない。 過去にコンビニおでんの《ちくわ麩》食べた。
   『 ちびた 』 (次男と認定・白茶トラ)

C 素晴らしい 断トツの毛並みと毛艶。 綺麗なプロポーション。
   控えめな行動と おしとやかで上品な態度。 何より 顔立ちが すごく可愛い!
   体の大きさは一番小さい。 今のところ 非の打ち所が見当たらない 女の子。
   『 ちょびた 』 (次女と認定・白茶トラ)

茶トラには 『ぶー』 ・ 白茶トラには 『た』 と 性別に関係なく毛色別での名前になっちゃったし
名前の素ネタが結構分かりやすかったりと
閃きで名付けてしまった感 丸出しではありますが このようになりました。
確かに 突っ込みどころ 沢山ありますね・・・。
でも 当の本人(猫)達は 一応気に入ってるらしく ちゃんと返事もしますよ〜。

各子猫たちが 自分の名前を理解した頃 行動に ある変化が。
今までは ご飯の時でも きちんと窓の外に整列してご飯皿を待っていたのですが
最近では 窓を開けた時点で4匹が一斉に部屋の中になだれ込んできます。
未知の世界であり 慎重になるべく筈の 人間の生活空間(毎日ご飯あげてる人間ですが)。
きっと ご飯の度に 部屋の中を見ていただろうから 慣れたのでしょう。
今では 好き勝手に 部屋の中で遊ぶ毎日です。 ちょっと打解けすぎじゃぁないですか?これって。

ベランダへの窓と台所は 対角線上にあります。
ご飯時であろうとなかろうと 窓を開けると
まず はなぶー が飛び込んできて一直線に 台所に行き
ドライフードの入ったダンボールの前で 「これ ご飯だ!」 と はしゃぐ。
遅れまいと 必死に ちびた も ダッシュ!!!
女の子2匹は 布団の上でゴロゴロしています。
子供達はこんなですが がぶはち は一度も部屋の中に入った事がありません。
おそらく 大人になってから出会ったのと 子供の時から出会っているのと の違いからかな?
子供達が部屋に出入りする事に関して がぶはち は許可しているようで 何も言いません。
(僕は許可したつもりは ありませんが・・・)
我が家は 2DK で 2部屋ある訳ですが 1部屋が仕事用の工房。 もう1部屋が生活部屋。
ダイニングキッチン(台所)との3空間はそれぞれドアでつながっているので
全開放(空気の入れ替え等)している時なんかは 奴等は各部屋で遊び放題です。
たまに どこに居るのか分からなくなりますが そんな時は ご飯皿を叩くと 出てきます。
そんな風ではありますが 食事は必ずベランダで食べてくれます。
それから 【ベランダ食堂】や部屋の中では 絶〜対に粗相はした事ありません。
そこらへん 親しき仲にも礼儀ありって事なのでしょうかねぇ。
がぶはち のしつけ? いや それは無いなぁ。

という訳で 外猫1匹 半家猫4匹 と暮らしてる 慌ただしい毎日が続いています。
『はなぶー』 『ちゃとぶー』 『ちびた』 『ちょびた』 そして 『がぶはち』
改めて 皆 よろしく。

                                        第8話へ
第8話 「旦那様・・・?」
命名してから 数週間が経った 最近の がぶはち家族 は というと・・・
『はなぶー』 『ちゃとぶー』 『ちびた』 『ちょびた』
日に日に大きく成長していって すっかり一人前の猫っぽくなりました。
『がぶはち』 は相変わらずです。 はい。
子育てを経験した事により 少しは大人になってくれればと思っていたのですが
そんな訳もなく 「あー やっぱり がぶはち は がぶはち なんだ・・・。」ってな感じ。
命名する時に 大和撫子になって欲しくて ≪ ガブハチ → がぶはち ≫ と
わざわざ ひらがなへ変更してあげたのに 全くその影なし(悲)。 

【猫の集会】って あるじゃないですか
この前 裏の青駐で行われているのを 偶然見学する事ができまして
近所には まだまだ知らない猫達が住んでいるって事が判明しました。
(注:見学といっても 当然 隠れて盗み見ていただけです。)
集会の参加者の中に がぶはち の旦那様と思われる あの 薄い茶トラの大きな猫 発見!
第5話に ちょこっとだけ登場した この猫の行動を観察したところ

寄添う がぶはち。 取り囲んでジャレついている 『はなぶー』達。

なんか 典型的な幸せファミリー全開 だ。
只の子供好き(な猫) という説も考えられるけど がぶはち の態度も含めて考察するに
どうやら 本当に旦那様のようです。
という事で はなぶー達のお父さん と決定しましょう。(猫って 複夫の場合もあるけどね〜)
旦那様の名前は 『でかくん』 と命名。
その通り!!! 体が大きいからです。 それだけです。
この界隈で出会った猫の中では ダントツで大きく 尻尾も物凄く長い。 しかも太い。
だから とにかく全体像が 馬鹿でかい猫 なのだ。
『でかくん』 とは ちゃんとした面識が無かった為に これといったエピソードは無いのだが
一度 こんな場面を見た事があります。

巨体同士の異種格闘技戦  in 青駐!

近所の最大猫 『でかくん』 と 近所の最大犬 『ハーレー』 との戦いでした。
実は この『ハーレー』 の飼主さんが 僕のアパートの大家さんでありまして
以前 話をした時 こんな事言っていました。
「この辺りには 野良猫が多くてな 俺の家やアパートに 糞やらなんやら撒き散らかしているから
毎日散歩代わりに 追っ払ってるんだよ!!! がはは。 」
大家さんは 大の猫嫌いです。
犬好きなのかは知りませんが 愛犬と言っていた 『ハーレー』 は 土佐犬です。
ちなみに 大家さんは おじいさんなのですが 年のわりに がっちりと 体つきがよく
昔はかなり ワルで 尚且つ遊び人だったそうで(本人談) 土佐犬が なんとも似合います(笑)。
そんな タッグチームと 『でかくん』 が青駐で睨み合っていたのです。
僕は部屋からコッソリ見ていたので 詳しい成り行きは分かりませんが
おそらく 大家さんが見回り中に 『でかくん』 と出くわしてしまったと思われます。
今にも 静かに唸り 襲い掛からんとするかのような 『ハーレー』。
長い尻尾や毛を逆立てて 威嚇する 『でかくん』。
緊迫感たっぷりの 長時間のように思える程の 両者の睨みあいは
大家さんの叫び声で 均衡が破れました。
「ばか猫! これでも食らえ!!!」
ビニール袋の中から お煎餅らしきものを 投げつけていました。 
『でかくん』 は一目散に青駐奥の草むらに逃げ込みました。
『ハーレー』 は投げられた お煎餅らしきものを嬉しそうに食べていました。
カン♪カン♪カン♪ 裁定は セコンド乱入による 無効試合。
なかなか 見応えのある戦いでした。

というように 度胸も満点な『でかくん』 を影の柱として がぶはち家族は成り立っているのです。
たぶん。
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